お陰様で本講座は無事終了いたしました
   
  瞬間催眠術は、瞬時に相手を催眠に導く技術ですが、初対面の人と出会った瞬間に催眠にかけるものではなく、施術の開始とともに瞬間的に相手を催眠に導く技術のことをいいます。瞬間催眠術に限らず、催眠には施術の前に最低限やっておかなくてはならない作業があるのです。

たとえば、催眠に対する誤解や偏見など、間違っている思い込みは修正してから施術を開始する必要があります。そうしなければ質の良い催眠には導けないし、下手をすると、その見切り発車がトラブルの元になることがあるのです。

被験者の観念にある思い込みはそのまま作り出される催眠に影響するからです。

催眠をかける相手が催眠に対してどのような観念を持っているのか把握しておく必要があります。これは見ただけではわかりません。もし、「私は見ただけで催眠にかかりやすい相手かどうかわかる」などと吹聴する催眠術師がいたら、それは催眠のことを何もわかっていない痛い催眠術師です。

施術前の確認は、より良い催眠に誘導するために必要なものですが、同時に誘導者自身を守る作業でもあるのです。

さらに、「私は初対面の人と会った瞬間に催眠をかけることができる」という催眠術師がいたら、それは凄い人ではなく、ただのホラ吹きか、被験者の社交辞令に気づけない鈍感な催眠術師です。

ちなみに、初対面の人に瞬間催眠術の恰好(モーション)だけをやっても極まれにかかる場合があります。これは被験者の中で催眠にかかるために必要な条件がたまたま揃っていたというだけなのです。その条件と、条件の揃え方を理解している誘導者が瞬間催眠術を使いこなすことができるのです。

つまり、瞬間催眠術というのは、施術開始の前に、必要な作業をどれだけ巧妙に行うかが技術的な部分であり、この6月シーズンセミナーで学ぶべき重要な部分なのです。

必要な作業を終えてしまえば、あとは文字通り一瞬の動作で相手を催眠に導けるわけです。
 
   
   
  では、初対面の人と出会った瞬間に催眠をかけるのは不可能なのかというと、そうではありません。

たとえば、ある催眠術の先生がイベントを開き、催眠を体験したいという参加者が10人集まったとします。そして、先生が登場する前に、そこのお弟子さんが「うちの師匠は催眠術の達人だから、立っている人に指を刺して「エイッ!」と声をかけるだけで、どんな人でも催眠にかかって床に崩れ落ちていくんです」と説明します。

その後「さあ、先生の登場です!みなさんお立ちください!」と言って、体験希望者を立たせます。

そこへ満を持して登場してきた先生が、イベントの参加者ひとり一人に指を刺して「エイっ!」と声をかけていくと、10人のうち、3人もしくは4人は催眠にかかって床に崩れ落ちていきます。

これは、催眠に必要な最低限の作業を師匠の代わりにお弟子さんが行ったのであって、催眠に入るために必要な条件が揃ってしまえば、このように一瞬の動作で催眠に入れることができるわけです。

逆に言うと、相手の中で催眠に入るための条件が揃っていなければ、何をやっても催眠に導くことはできないということです。言うまでもなく、街を歩いているときに、好みの女性を見つけたからといって、いきなり催眠をかけようとしてもかかるはずなどないのです。

それから、初対面の相手が一瞬でかかる可能性をもうひとつ話しておきましょう。

たとえば、催眠術師が名前の売れている有名人だったとして、被験者のほうが勝手に「この催眠術師は有名だから、きっと目と目が合っただけで催眠にかかってしまうに違いない」などといった思い込みをもっていた場合などは、たとえ初対面のときでも目と目が合っただけで催眠にかかることがあります。

これらの例でわかるように、一瞬のしぐさや行為で人に催眠をかけようとするなら、そのために必要な条件が揃っているかどうかの見極めはとても重要ですし、その条件を揃える技術をもっているかどうかが瞬間催眠術のすべてなのです。
 
     
   
  眠術のかけ方にはたくさんの種類があり、瞬間催眠術はその中のひとつですが、瞬間催眠術の中にもいろんな技法が存在しています。

暗示の内容を重視するものから、物理的な現象に重点を置いたもの、そして脳科学に基づくもの、それから人体の仕組みを利用したものなど、相手の身体を一瞬で硬直させたり、中には深化法を使わず瞬時に深い催眠へと導くものもあります。それぞれ理論も用途もまったく違うものが存在しています。

ちなみに、催眠現象が起きるまでの状態に誘導する導入プロセスは、動脈圧迫法を除くと「N方式」と「A方式」(AW)の二種類に分類することができます。この講座では、まず「AW方式」のプロセスを活用した催眠導入を身に付けていただきます。

「AW方式」のプロセスを使いこなす者は、深化法を使わずに、極めて高い成功率で被験者を瞬時に深い催眠へと導きます。

この6月シーズンセミナーでは、「AW方式」の導入プロセスを活用した瞬間催眠術をはじめ、暗示を与えるときの “間”の取り方からタイミングの合わせ方など、瞬間催眠術にとって重要なスキルを身に付けていきます。

また、クイック・アクションとして導入するアーム・プル・インダクションやヘッド・プル・インダクション、そしてアンカー・オブ・インダクションからプルアップまで、その周辺的技術を学び、瞬間催眠術を完全にマスターしていただきます。

この講座の受講を希望される方は、下記のお申し込み方法に従い申し込みを行ってください
 
   
   
     
 
日時 ・2024年6月22日(土曜日)13時より開催
受付 ・12時30分開始
場所 ・東京都武蔵野市中町2丁目1-15
会場 ・クリオレミントンハウス武蔵野1階会議室
時間 ・13時から17時まで
料金 ・44000円
講師 ・林貞年
連絡 ・東京オフィス 047-404-8961 ・本社 087-892-3156
 
     
   
     
 
 ※スキルコード(受講資格)
このワークショップのお申し込みは催眠誘導研究所の基礎講座受講済みの方に限ります
 
   
     
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