催眠療法士(ヒプノセラピスト)育成コースの中級では、面接を始めてからクライアントを催眠に導入するまでの工程を学びます。

催眠療法を行なううえで何よりも重要なものといえば、やはり催眠導入のスキルです。そのためにラポール構築の10箇条と催眠療法を行うための催眠術のかけ方を学びます。

世の大半の催眠療法士は、スクリプト(あらかじめ作成されているセリフ)を読み上げるだけで催眠に導入しようとします。

しかし、暗示文を読み上げるだけでは、リラックスはできても催眠には導入できません。そんな誘導は、クライアントからすれば、耳元で絵本の朗読をしてもらっているようなものです。

たとえ、どんなに権威のある人が作成したスクリプトであっても同じことです。スクリプトの読み上げだけでは、トランス導入のプロセスに添うことができず、本当の催眠状態には誘導できないのです。

そんなスクリプトの読み上げでも稀にかかる人がいるのは、世の中には思い込みの激しい人が一定数いるからです。

そして、その実感のない催眠に対し「かかっていない」とはっきり言えるクライアントがどれだけいるでしょうか?催眠療法士が機嫌を損ねることに気を使い、多くのクライアントが口をつぐんでしまうのです。

もし、「催眠にかかっている実感がありません」と言えたとしても、セラピストから「あなたが思っている催眠術と催眠療法は違うんですよ」となだめられ、多くのクライアントがその説得に諦めと挫折を感じて「ありがとうございました」と事を荒立てずに帰って行く、これが現在のヒプノセラピーの実態です。

その原因は、国内外の大きな団体が、ヒプノセラピーのフランチャイズ化をもくろみ、誰でも簡単にできる催眠誘導法としてスクリプトの読み上げを教えているからです。

あらかじめ作成されているセリフを語り掛けるだけですから、最初から最後まで朗読であり、クライアントはリラックスした状態で連想ゲームをやらされているだけなのです。その誘導の中に催眠現象を起こすような試みはありません。なぜなら、催眠現象を起こす暗示を与えてしまうと催眠にかかっていないことがわかってしまうからです。

本当の催眠療法で行われる催眠誘導は、こういったものとは似ても似つかないものです。

また、催眠の初心者がよく使う、「伸ばした人差し指が中に寄ってくる」などといったかけ方で催眠療法を行っている人もいますが、当然こういった人は自称催眠療法士であり、本物の催眠療法士ではありません。

本当の催眠療法では、こんな引っ掛け催眠など決して使わないからです。催眠療法には催眠療法のかけ方があるのです。
 
   
   
     
  時折、自分の催眠は成功率100%だと吹聴する催眠術師や催眠療法士がいますが、こういった人にまともな人はいません。

なぜなら、成功率100%の催眠などこの世に存在しないからです。

ある青年は、催眠術にかかりたくてかかりたくて仕方なかったそうです。彼は「どんな人でも100%深い催眠に誘導する」という宣伝広告を見て、成功率100%ならと、わざわざ新幹線に乗ってそこの代表に会いに行ったそうです。そして念願だった催眠を施してもらいましたが、まったくかからない。そこで「ぜんぜんかからないじゃないですか!」と言うと、「私がかけた催眠が失敗したかどうかなぜわかるのですか?1年後に発動するかもしれないでしょう」と言われたそうです。

また、ある催眠の熟練者が、成功率100%を売にしている団体のところへ行ってみると、時給で雇われた若い女性数名とそこの代表に囲まれ、「私に見えないようにして、その丸の中に何か文字を書きなさい」と言って小さな紙を渡されたそうです。言われた通りに文字を書いて紙を折って渡すと、ビリビリに破いて燃やし、その炎を見ながら「あなたが書いた文字は『月』ですね?」と言って当てられたそうです。しかし、これはセンターティアというマジックというにはおこがましいほどレベルの低い手品のようなものです。そしてこのあと「ほら、私の催眠は100%でしょう?」と言われたそうです。

さらに、神のように崇められている肯定レビューがネット上のあちらこちらにある、成功率100%をうたう催眠療法士がいます。どんな病気も治してしまうと主張しているのですが、そこでは頸動脈を圧迫されるらしく、頸動脈胴圧迫法にうまくかかった人がここのクライアントになるのだそうです。当然、中にはクレームをつける人もいて、「これはただの失神じゃないか!」と抗議したクライアントに対しては、数十万円のうちの何割かは返金するのだそうです。それでも、頸動脈を圧迫され、失神させられて数十万円を支払わされるのだから、やっていることがめちゃくちゃです。悪質にも程があります。

ご覧の通り、自らの催眠を成功率100%と言っている人たちは上記のようなものばかりです。
 
   
   
     
  成功率が100%だとするなら、相手がどんな状況であっても催眠に誘導できるということになります。

でも、病院で死にかけている人に催眠をかけることはできませんし、財布を無くして必死で探している人に催眠をかけることもできないでしょう。

また、かかりやすい体質とか、かかりにくい体質といった概念もほとんど参考になりません。人の心は常に慌ただしいほどに変化しているからです。催眠にかかるかどうかは、そのときその瞬間の心の状態がもっとも重視するべきところです。

現在、世の中で行われている催眠療法では、成功率が100%どころか、実際には催眠を仕事にしているにも関わらず、催眠に導入できている割合は極めて低いのが現状です。

では、なぜ催眠を仕事にしているにも関わらず、その人たちは成功率が低いのでしょうか?

それは、催眠療法を行っている人たちの大半が本当の催眠導入の手法を知らないからです。催眠療法には催眠療法としての導入技法があります。これを知らずして催眠療法やヒプノセラピーを行うこと自体が無謀なのです。

この世に成功率が100%の催眠は存在しませんが、失敗率ゼロの催眠は存在します。

本講座では、クライアントがカウンセリングルームに入ってきてから催眠に導入するまでのアプローチを徹底的に学び、実技練習では失敗ゼロの催眠誘導を完璧にマスターしていきます。

この催眠誘導研究所の「催眠療法士育成コース中級」で教える失敗ゼロの催眠誘導は、きちんと催眠現象が起こせる催眠としては世界最高の成功率です。

歴史を辿ってみると、ミルトン・エリクソンの催眠やデーブ・エルマンの催眠は成功率が高かったとされていますが、エリクソン催眠については、弟子たちによって構成された現在の誘導法ではトランスが浅く、クライアントがかかっているのかかかっていないのか判断できないぐらいのものがほとんどです。エルマン催眠については、半世紀以上も前に成功率が高かったというだけで、現在の技術から観ると、決して成功率の高い技法とは言えません。

この催眠誘導研究所が主催する「催眠療法士育成コース中級」を学ぶことで、失敗に対する不安がなくなるため、ヒプノセラピーを行うにしても、催眠術を仕事にするにしても、ここで得た技術は一生の財産になると思います。

本講座の受講を希望される方は、下記の申し込み方法に従ってお申し込みください。
 
   
 
 ※スキルコード(受講資格)
このワークショップのお申し込みは催眠誘導研究所の基礎講座を受講したあと催眠療法士育講座初級コースを受講されている方に限ります
 
     
 
催眠誘導研究所ビジネス開業向けワークショップ催眠療法士育成コース初級から上級までの全3コースを受講された方にはヒプノセラピスト認定証を発行しております。


[初級]自己催眠術指導者コース
[中級]失敗ゼロの催眠術コース
[上級]ヒプノセラピスト育成コース

 
     
 
日時 ・2023年5月27日(土曜日)13時より開催
受付 ・12時30分開始
場所 ・東京都武蔵野市中町2丁目1-15
会場 ・クリオレミントンハウス武蔵野1階会議室
時間 ・13時から17時まで
料金 ・77000円
講師 ・林貞年
連絡 ・東京オフィス 047-404-8961 ・本社 087-892-3156
 
     
   
   
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