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お陰様で本講座は無事終了いたしました |
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催眠療法(ヒプノセラピー)といえば、誰もが「催眠にかかった状態で催眠療法士に悩み事を解決する暗示を入れてもらえば、たちまち問題が解決する」そんな印象を持っていると思います。
しかし、催眠を知らない人がこんなふうに思うのは仕方ないことですが、驚くことに催眠療法を行っているヒプノセラピストたちもこのような浅はかな考えを持ったままセラピーを行っていたりするのです。
本当に問題を解決している催眠療法は催眠をこんなふうに使うことはありません。
深い催眠に入っているクライアントに催眠暗示を与えると、一見問題が解決したように見えることもありますが、これはクライアントが一時的にそんな気分になり、そんなふうに振る舞っているだけなのです。
本当の催眠療法では、催眠を道具に使うことはあっても、催眠の暗示でクライアントを解決に導くような試みはしません。
よく「催眠状態になれば潜在意識の書き換えができるようになるので、暗示を使って潜在意識の情報を書き換えるのが催眠療法です」などと説明する催眠療法士がいます。催眠状態になると、いかにも潜在意識が丸裸になって、パソコンのデータのように書き換えができそうな感じがしますが、催眠状態であるがゆえに潜在意識の書き換えはできないのです。
というのは、催眠にかかると「催眠性解離」といった状態になるからです。
この催眠性解離状態は催眠の特徴であり、臨場感だけが誘導者の作り出す世界に移動している状態なのです。
たとえば、催眠術のショーで、ステージに上げられた観客が催眠にかかり、「あなたはサメに襲われています」などと暗示をされて不安をあおられても、その後その被験者が海へ行くことを怖がることはありませんよね。
催眠は深くかかればかかるほど、自分が変わらなくて済む分しか暗示を受け入れなくなっていきます。これが「催眠性解離」といった状態なのです。
催眠は、誘導者が作り出した言葉の世界に臨場感が移動しているだけであって、わかりやすいもので説明するなら、映画を観てドキドキハラハラしたり、小説を読んで嬉しくなったり悲しくなったりしている状態と同じなのです。
つまり、催眠状態では、誘導者に言われた言葉がアイデンティティにもパーソナリティにも影響を与えないようになっているのです。これが催眠の一番の特徴である「催眠性解離状態」です。
それなのに、多くの催眠療法士(ヒプノセラピスト)は、クライアントの潜在意識を書き換えようとして必死に催眠へ導こうとします。言語ではアイデンティティやパーソナリティに影響を与えない状態に必死で誘導して、言語でアイデンティティやパーソナリティを変えようとしているのだから、これほど滑稽な話はありません。
しかし、これが現在ヒプノセラピストたちが世界中で行っている催眠療法の実態なのです。
言語で作り出した世界で人に影響を与えようと思うのなら、催眠状態にしないほうが遥かにパワフルです。
その代表的なものが霊媒師の助言や占いです。
霊媒師に「あなたには髪の長い女性の霊がついている」と言われたら一発で意識が変わってしまいます。使い方によってはパーソナリティもアイデンティティも、価値観すらも変わってしまいます。これを悪用すると心の病気を作り出すこともできてしまうのです。
それなら、霊媒師に「あなたの心の病気は明日には治っています」と言ってもらえば治るのかというと、残念ながらそうはいきません。心の病気というのは一筋縄ではいかないものです。
これはトラウマを例に挙げて説明するとわかりやすいかも知れません。
トラウマは、本来、その個人を守るために作られます。
たとえば、エレベーターに乗っているところにたまたま地震が発生して、死の恐怖を味わったとします。
すると、その人の潜在意識は、死の危険性があるエレベーターを避けるように、恐怖という感情を奮い立たせて警告するようになります。これがトラウマの正体です。言葉を持たない潜在意識は恐怖という感情をもって生命を必死で守ろうとするのです。
生命を守るために潜在意識が作り出したトラウマを、臨場感が移動しているだけの催眠状態で「あなたはもうエレベーターを怖がらない」などと暗示して本当に治まると思いますか?
エレベーターそれ自体は死とは関係ないと潜在意識が納得するまでトラウマは絶対になくならないのです。なぜなら、潜在意識はその個人を守るためだけに存在しているからです。
だから、占いを信じている人が、占い師から悪意を持った助言をされると、日常生活のあらゆる危険から自分を守るために潜在意識は活発になり、警戒心を抱いたままの生活に変わってしまうのです。
でも、「あなたの心の病気は明日には治っています」と言われても、その個人を守るために存在している潜在意識からすると、「駅のホームから飛び降りてもあなたが死ぬことはありませんよ」と言われているのと同じなのです。これで潜在意識が納得するはずがありません。
催眠はこんなふううに使うのではないんです。トレーニングの道具として使うのです。
そういえば、昔、催眠療法の世界で権威を持った人が、「一瞬でできたトラウマが一瞬で解決しないわけがないのです」などと言っていましたが、この権威を持った人はトラウマをよく理解していないみたいですね…
その個体を守るためにできたトラウマは、心に傷を負ったのと同じです。
料理をしていて、包丁で指を切ってしまったとき、傷は一瞬でできたものですが、治るまでには時間がかかります。トラウマはこれと同じなのです。
催眠療法でトラウマを治そうと思うのなら、こんな野蛮な使い方をするのではなく、正しい使い方をしなければクライアントの問題解決を送らせてしまうだけなのです。 |
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催眠療法というのはある意味、潜在意識に対する教育です。“催眠療法は教育に始まり教育に終わる”のです。クライアントを解決に導くためには、必ず何らかの教育が必要です。
そして、クライアントを解決に導くための教育は、催眠状態が必要な場合と、催眠状態では返ってできないことがあります。ここは間違えてはいけない部分です。
つまり、あなたがクライアントに教育しなければならないことは、はたして催眠状態でなければできないことなのか、それとも催眠状態だからこそできないことなのか、この判断能力がなければ催眠療法士としては務まらないのです。
最近は、ヒプノセラピーとスピリチュアルを一緒にしてスピリチュアルヒプノなどといってビジネスをしている人をときどき見かけます。これ、占い的なカウンセリングをするのならいいですが、心の病気の人にとっては一番コラボさせてはいけないものを一緒にしてしまっているのです。
前世療法や占いは、健康な人の悩みを解決するものです。人生の選択に迷っている人や、人間関係に悩む人にとって、前世療法や占いは優れたカウンセリングになります。しかし、心の病気の人にとっては治りを遅くしてしまうだけなのです。
トラウマを抱えたクライアントは除反応(心の膿)を出してしまわなくては改善されません。しかし、一度に除反応を出しすぎると心に受ける衝撃が強すぎて数日間クライアントが寝込んでしまうことがあります。優秀なセラピストはこの除反応の出し方が絶妙にうまいのです。
また、優秀な催眠療法士は除反応を出すために前世退行などはまず行いません。なぜなら、前世療法は、題材が本人と違うところで働いているので除反応のコントロールができないからです。
それでも、前世療法を行う多くのヒプノセラピストたちが問題を起こさないのは、作り出す催眠状態が浅いことが逆に幸いしているのです。紙に書かれたセリフを読み上げるだけの誘導ですので催眠トランスが浅いのは当然です。
また、外国の催眠団体の資格を持つヒプノセラピストたちは、「トラウマに触れたときは直ちに自分の身体から離れることができます」とか「不快を感じたら魂が身体から離れて雲の上に上がり、自分を客観的に見ることができます」などといった暗示を与えておけば除反応を回避できると信じていたりするのですが、本当の除反応というものを理解しているセラピストなら決してこんな安易な考えは持たないはずです。 |
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上記で述べた通り、ほとんどの催眠療法士が間違った催眠療法を行っています。正しく催眠を使っているセラピストは極めて少数です。
それは、簡単な催眠ができるようになっただけでカウンセリング能力を持たずにセラピストになる安易な者がいることと、大規模な催眠団体等が、フランチャイズビジネスのために、誰でも容易に習得できるようにメソッドを簡易化したことが原因です。
セラピストたちは知名度の高い催眠団体に高額な料金を払って得たスキルなので、ヒプノセラピストとして自信を持ってビジネスを開始します。そして、教えられたことを忠実に行います。セラピストたちは教えられた仕事を一生懸命にやっているだけなので、まったく悪気はありません。
でも、正しい催眠療法ではないので、クライアントからのクレームも少なくありません。そんなときに、ヒプノセラピストたちは、「催眠療法と催眠術は違うんですよ」と言ってクライアントを説得しようとします。
でも、これはセラピストの能力不足です。
催眠導入から潜在意識へのアプローチまでスクリプトを読み上げ、連想ゲームの中でインタビーをするだけで心の病気が改善されるほうがおかしいのです。
そんな間違った催眠療法ですから、問題に対する解決率は極めて低かったりします。それでもクライアントは、自分に優しく接してくれたセラピストの機嫌を損ねたくなくて、「何の解決にもなっていない」とは言わず、「自分はヒプノセラピーに向いていない人間なんだ」と自分を納得させて泣き寝入りしているのが現状なのです。
こんな解決率の低い民間療法が、なぜ未だにもてはやされているか疑問ですよね?
それは、テレビの催眠術やステージ催眠などで見せている催眠が原因です。問題を抱えたクライアントは「催眠」が持つ神秘性と、テレビで見せる催眠に期待を膨らませ、現実離れした催眠の能力に願いを掛けるからです。
でも、実際にヒプノセラピーを受けてみると、テレビの催眠術のようには問題を解決してくれない。
これは、催眠が無能なのではなく、催眠の使い方を間違えているセラピストたちが無能なのです。正しく使えば、催眠の解決能力はどのセラピーよりもパワフルです。
本講座では、催眠を正しく使う催眠療法の進め方から、心の病気を抱えた人へのアプローチの仕方、そして、催眠分析(年齢退行など)を行うときの除反応に対する対処法のほか、「HAYASHI
SCALE」を用いたパニック障害・不安障害・広場恐怖症」(アゴラフォビア)等の改善法を教えていきます。
この「HAYASHI SCALE」を用いた改善法は、クライアントが最後まで着いて来てくれるなら確実に改善される催眠誘導研究所独自のメソッドです。ちなみに、催眠は一切使いません。パニック障害や不安障害などは、催眠を使うと改善が遅れてしまうからです。
催眠療法士(ヒプノセラピスト)を目指すのなら、クライアントを解決に導ける正しい催眠を学ぶことが何よりも重要です。
この講座の受講を希望される方は下記の申し込み方法に従ってお申し込みください。 |
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日時 |
・2024年7月27日(土曜日)13時より開催 |
受付 |
・12時30分開始 |
場所 |
・東京都武蔵野市中町2丁目1-15 |
会場 |
・クリオレミントンハウス武蔵野1階会議室 |
時間 |
・13時から17時まで |
料金 |
・77000円 |
講師 |
・林貞年 |
連絡 |
・東京オフィス 047-404-8961 ・本社 087-892-3156 |
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